倉本昌弘氏に聞く<上>日本ゴルフ界 東京五輪への課題

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 112年ぶりにリオ五輪で復活したゴルフで男子は池田勇太21位、片山晋呉も54位に終わった。強化委員長を務めた日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長(61)は帰国会見で「ゴルフは他の競技に比べて長すぎる。何とかしないといけない」と語り、24日に行われた五輪競技対策本部・強化委員会でも、東京五輪はチーム戦がいいという意見で一致したという。東京五輪に向けての課題、低迷する男子ツアーなどについて話を聞いた。

――倉本会長は、ゴルフは他の(五輪)競技に比べて長すぎると言いました。真意を教えてください。

「ゴルフ人口が減り、衰退の道をたどっている中、五輪を利用してゴルフ人気を高めようという考えがありました。世界でゴルフをする人口は全体の1%か2%です。米国人や欧州人などゴルフが好きな国民は、時差があっても生中継で見ます。それ以外の全世界の約98%の人たちはゴルフに興味がない、ゴルフを知らない人に、その素晴らしさを伝えるには、今のやり方は向いていないのではないかと思ったのです。例えば、バレーボールはサーブ権の有無に関係なく点が入るラリーポイント制に変えてスピードアップを図った。ゴルフは今回のリオ五輪で1ラウンド6時間近くもかかり、それを延々とテレビで流していた。これでは、ゴルフが見向きもされない状況になると思ったわけです」

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