フェンシング太田 次の狙いは4年後のIOCアスリート委員
北京、ロンドン2大会連続で銀メダルを獲得した男子フェンシングの太田雄貴(31)が27日、国際フェンシング連盟(FIE)の理事に就任した。
8月のリオ五輪を最後に引退した太田は男子フルーレで04年アテネ五輪から4大会連続出場。五輪の個人、団体でのメダル獲得の他、15年世界選手権の個人では日本勢初の金メダルを手にした。現役時代からスポーツの発展に携わり、13年からはFIE選手委員会委員長を務めてきた。東京五輪開催が決まった13年の国際オリンピック委員会(IOC)総会では、東京の最終プレゼンテーションで演壇にも立った。
FIE総会が行われたモスクワでの会見で「日本は今まで経済大国だったので聞く耳をもってくれた。人口が減り、経済成長が見込めない中、別のプレゼンスを高める必要がある」と話した太田の次の狙いはIOCのアスリート委員就任だ。
太田は常々「(引退後に)いずれはIOCの仕事がしたい」と話しており、次回20年東京五輪のアスリート委員選挙への出馬が取り沙汰されている。同選挙は、その五輪と直近の大会に出場した選手に立候補資格がある。今年のリオでのアスリート委員選挙には陸上男子ハンマー投げの室伏広治(42)が立候補したが落選。室伏はリオ出場を逃したため、次回の立候補資格はない。