必然の初戦敗退…フェンシング太田雄貴は燃え尽きていた

公開日: 更新日:

「五輪に対する覚悟がロンドンや北京に比べて弱かった気がしている。これで未練なく現役を引退できるかなというくらい、すっきりしている」

 リオ五輪フェンシング男子個人フルーレで初戦敗退した太田雄貴(30)はこう敗因を語り、現役引退を明らかにした。

 昨年の世界選手権で優勝し、世界ランク2位の太田に対して相手のトルド(ブラジル)は世界ランク66位。太田の楽勝かと思われたが、序盤でリードを許す。一時は逆転したが、13-12から3連続でポイントを失い敗れた。

 太田は北京では個人で、ロンドンでは団体で銀メダル。ロンドン後には「引退するつもり」と剣を置いた。ところがその後、日本代表が低迷。「東京五輪に向けて自分が背中で引っ張る」などとリオ五輪を目指して競技に復帰したが、ドイツでのW杯(今年2月)で団体での出場権獲得に失敗。帰国後には失意からか、休養を取った。

 五輪は4年間の血のにじむような練習、鍛錬の集大成。「引退」「休養」などを繰り返してメダルに届くほど甘くはなかったのである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃