宮原ら有望選手を独り占め フィギュア“濱田組”躍進の秘密

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 11日、フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルの女子フリーで宮原知子(18・関西大))は、メドベージェワ(ロシア)には及ばなかったものの、自己ベストを更新する演技で218.33点をマークし見事2位に入った。

 GPファイナルは男女それぞれ6人ずつ、ジュニアGPファイナルは男女8人ずつしか出られない狭き門。日本女子は宮原に加え、ジュニアは坂本花織(16)、紀平梨花(14)、インフルエンザのため直前で棄権した本田真凜(15)と、14人中4人を占めている。

 中でも、宮原、紀平、本田の3人には濱田美栄コーチ(57)の教え子という共通点がある。濱田コーチ自身もフィギュア選手として活動。同志社大学在学中に渡米して五輪選手を育てたコーチから指導者としてのノウハウを学んだ。大学卒業後の82年から京都を拠点にプロコーチになり、07年、巨大なアイスアリーナを建設した関西大学のコーチに就任。このリンクを拠点にしている宮原、紀平、本田らは「濱田組」といわれている。

 有望選手を多く輩出し、手腕が評価されている濱田コーチのモットーは「初級」。どんなに実力がついても、スケートを始めた頃の原点を大事にし、基礎をおろそかにしない練習方法を徹底した。

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