昇給も“神ってる” 広島・鈴木253%増に「内川道場」効果

公開日: 更新日:

「内川さんは日本一の右打者。知り合いだった(広島)小窪さんに頼み込んだんです」

 師匠の内川はすぐに鈴木の潜在能力を見抜き、「誠也はトリプルスリーを狙える」とマスコミにコメント。これに感激したのは、他ならぬ本人だった。「マジっすか? うれしいっすね。これまではどこか自信が持てない部分があったんですけど、内川さんが言ってくれて、少しは可能性があるんだと自信が持てます」と喜んでいた。

 打ち方も“盗んだ”。3割常連の内川の打撃練習を見ていたら「コツ」を発見したという。

「教わったわけではないんですけど、内川さんは上から45度の角度でバットをボールに入れていた。軽く振っても打球が飛んでいく角度。あれをパクろうと。今年はずっと意識して打っています」

 野村前監督の存在も忘れていない。シーズン終盤に好調の要因を「今年は打席で焦らなくなりました。前は追い込まれると『やばい、やばい』って思ってました。打てもしないのに1年目から一軍の打席に立たせてもらった。打席数(昨年までの3年間で320)をこなしたおかげかもしれません」と振り返っている。

 恩人たちも喜ぶ253%の大幅アップとなった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変