暫定首位も「しんどい…」 谷原秀人の“弱音”に厳しい声

公開日: 更新日:

【SMBCシンガポールオープン 初日】

 今季日本ツアーの初戦がアジアンツアーとの共同主管でスタートした。

 前週の米ツアー、ソニー・オープン27位の谷原秀人(38)が、ハワイから16時間かけてシンガポールへ強行移動。大会初日は雷雨接近で中断する前にホールアウトでき、7バーディー、1ボギーの65で回り6アンダー、暫定首位につけた。

 現在、世界ランク54位の谷原は、今年のマスターズ出場キップを手にするためには、直前3月27日までに50位内に潜り込めばOKだ。今大会に優勝すれば一気に50位圏内に飛び込むこともできる。

 だが、ホールアウト後は長旅の疲れもあるだろうが、何とも頼りないものだった。日本ゴルフツアー機構のホームページに、「腰が痛い。疲れが抜けにくい。歳なんで……、しんどいですよ」と心情を吐露している。

 ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏が「プロが情けない」とこう指摘する。

「プロはファンに見てもらってナンボの世界に生きている。つまり役者と同じであって、口が裂けても、あそこが痛いとか、ここが痛いとか口に出すべきではない。試合会場は死に物狂いでプレーしなければ勝ち目のない戦場と同じであって、弱みを自らさらけ出しているようでは勝てない。第一、日本勢の活躍を期待しているファンに失礼だし、そんな生ぬるい気持ちでプレーしているのかと言いたい」

 昨季から始まったシンガポールとミャンマーでの2連戦で日本人プロは勝てなかった。その昔は日本ツアーがアジアゴルフ界の盟主という自負があったが、いまでは試合数が激減して地盤沈下が著しい。痛いだとか、しんどいとか、すぐ口に出すプロばかりなら、ツアー規模が縮小するのも仕方ないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋