全豪4強入り 穂積&加藤“純国産ペア”躍進の裏側と課題

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■「ダブルスのスペシャリストが必要」

 体格とパワーで劣る日本選手の細かい技術と頭脳プレーが全豪初の4強入りを実現させた。その一方で、「正直、テニス選手はみなシングルスの頂点を目指している」と前出の佐藤氏が続ける。

「準々決勝の相手の一人(ミリヤナ・ルチッチ・バロニ)がシングルスのベスト8にも残っていたので、きっとシングルスを優先させるから準決勝にいけるかもと思いました。穂積選手も加藤選手も『シングルスをやめて、ダブルス一本にして』と言われたら断るでしょう。でも、私は東京五輪に向けて本格的にダブルスのスペシャリストをつくりたい。世界的に見れば海外男子はダブルス専門選手が多くいます。私のペアの相手は外国人選手でしたが、日本人同士となれば、メダルを視野に強化できる。穂積・加藤ペアも、今回の活躍でダブルスへの考えが変わったかもしれません」

 期待の22歳は、どちらの道を歩むのか。

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