改めて考えた…WBCは何のため、なぜこの時期に行うのか?

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■優勝してトントン

 そんな大リーグの、大リーグによる、大リーグのためのWBCに、米国以上に熱くなり、結果として大金を貢いでいるのが日本だ。

 WBCは各国のスポンサー料や放映権料、ロイヤルティーなどの収益が一括してMLBとMLB選手会がつくったWBCの運営会社に入り、それが各国に分配される。割合はMLBとMLB選手会、つまり米国が66%、日本の取り分はたった13%に過ぎない。

 第1回と第2回大会は共に1800万ドル(約20億円)を超す利益が出た。いずれも日本のスポンサー料、放映権料が大半だったとはいえ、そのほとんどは主催者の米国に吸い上げられた。

 プロ野球選手会は第3回大会が行われる前年の12年、NPBに働きかけて収益配分の見直しなどを要求。ボイコットも辞さないと臨んだものの、逆に分配金の権利まで剥奪するぞと脅される始末。WBCのロゴを使わずに「侍ジャパン」に限定した日本代表のスポンサー料(4年単位)とグッズ販売のライセンスなどの帰属を認めさせるのがやっとだった。

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