SS初戦は1回戦負け バド奥原早くもファイナル進出黄信号
昨季の覇者が早々と散った。
バドミントンのスーパーシリーズ(SS)初戦の「全英オープン」(英国・バーミンガム)が、6日(日本時間7日)に開幕。リオ五輪女子シングルス銅メダルの奥原希望(21)が1回戦でサイナ・ネワル(インド)にストレート負け、伝統の大会で連覇を逃した。
今大会は、昨年12月の全日本総合選手権を右肩痛で途中棄権して以来の復帰戦。しばらく実戦から遠ざかっていた奥原は「まだ感覚を調整できない」と試合勘の欠如を敗因に挙げた。
すでに患部は完治しているそうで「肩の痛みが出なかったことは、ホッとしている。ここからがスタート」と前向きに話したが、今季は決して視界良好とは言えない。
昨季、最高で3位まで浮上した世界ランキングは、リオ五輪後に国際試合で結果を残せず、9日時点で10位に降格。リオの準々決勝で下した3学年下の山口茜(4位)にも抜かれた。
今回の敗退でさらにランキングを落とす可能性もあり、今後のSSでは厳しい戦いを強いられる。
SSでは当然、ランク上位の選手がシードされる。トップ10圏外になれば大会序盤から上位陣との対戦が続き、勝ち進むのは容易ではない。
年間上位8人が出場できるSSファイナル出場権獲得に、早くも黄信号だ。