ホスト役米国の憂鬱 エース右腕に“代表落ち宣告”の裏事情

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 ロアークは実績十分とはいえ、短期決戦では好調な選手を起用するのが鉄則。それでもジョー・トーリGM、ジム・リーランド監督がアーチャーを登録メンバーから外してロアークの起用を決めたのは所属チームの事情に違いない。

 今月上旬に来日したMLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは米国代表がドリームチームを編成できないのは「GMが(故障などによる)戦力低下を恐れて(選手派遣に)抵抗している」と明かした。

 レイズはアーチャーと14年に6年総額2550万ドル(約28億2000万円)で長期契約を交わしている。開幕を直前に控えたこの時期、チームのエースに故障でもされたらかなわないとレイズ側が横やりを入れたのは想像に難くない。

 初優勝を狙う米国は14年の本塁打王(37本)のスタントン外野手(マーリンズ)、2年連続2冠王(本塁打、打点)のアレナド内野手(ロッキーズ)ら豪華メンバーが名を連ねるが、あくまでも野手だけ。肝心の投手に関しては大会よりもレギュラーシーズンに照準を合わせた各チームの事情が優先されている。ホスト役として参加国をもてなす米国のスタンスは、これまでと何ら変わらない。

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