著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

悩める宇佐美貴史が胸中「代表よりチームの方が難しい」

公開日: 更新日:

 ロシアW杯アジア最終予選後半戦スタートとなる3月2連戦(23日=UAE、28日=タイ戦)の代表メンバーに独アウクスブルクのFW宇佐美貴史(24)が招集された。今季リーグ戦は8試合の出場と不本意な成績だが、ハリルホジッチ監督は「彼はボールを受けて“違いを生む”ことのできる選手。珍しいタイプだ。ジョーカーとして最適と思ってリストに入れた」と絶大な期待を寄せる。そんなハリルの秘蔵っ子は、果たして2度目のドイツ挑戦で得た経験値を日本代表に還元できるのか。悩める怪物FWの胸中を、ドイツと合宿地UAEで聞いた。

 日本代表定着を視野に入れ、昨年6月にアウクスブルクに移籍した宇佐美。しかし、彼を高評価したバインツィール監督がシャルケに移り、後任のシュスター監督からは構想外扱い。その指揮官が12月に解任され、バウム監督体制となって状況が好転すると思われたが、求められる役割に大きな変化はなかった。

「試合では(相手ゴールに対して)後ろ向き状態でのプレーが多く、労力をそっちに持っていかれる。自分のスタイル的に言うと『水と油』の役割を求められている。高い壁ですね。でも(同僚のパラグアイ代表FW)ボバディージャは、敵に当たられてもブレずに戦っている。フィジカルや体重の違いもあるが、手でブロックするなど勉強になる部分もある。そういうプレーもできるようになれば『鬼に金棒』かなと思います」と本人は努めて前向きに言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い