平昌五輪後は表現力重視に 浅田真央“早すぎた”現役引退

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「気持ちも体も気力も全部出し切った。何も悔いはない」――。

 12日に記者会見し、現役生活にピリオドを打ったフィギュアスケート浅田真央(26)。今後は「経験したことを忘れずに、笑顔で前に進みたい」と、何らかの形でフィギュアスケートに携わっていくと明かした。

 長らく女子フィギュアスケート界を牽引した浅田の引退には、各界の著名人からねぎらいの言葉が寄せられたが、その一方で「リンクを去るのが早すぎた」とみるスケート関係者は少なくない。

 浅田は引退の理由について、「今のスケート界の時代はすごいので、私自身、ついていけるのかなという思いが強くなったり、気持ちだったり、体の部分で復帰前よりもつらいことが多くなった」と、国内外の若手の台頭を挙げた。ロシア勢を中心とする若手スケーターに太刀打ちできないと判断したのだろうが、ベテランの浅田には彼女たちに対抗できる可能性が残されている。

■演技構成点が高く

 国際スケート連盟(ISU)は来年の平昌五輪後に採点方法の見直しを図る方針だ。ここ数年の男子は4回転ジャンプが全盛で、技術点が高くなる傾向にある。スケート関係者によれば、難度の高いジャンプは選手の体に大きな負担をかけ、故障を誘発しかねない。故障を防止する目的もあり、次回の採点基準は表現力を示す演技構成点の配分が高くなるという。

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