小野寺誠プロが待った! そのゴルフ常識が上達を阻んでる
バンカーはオープンスタンスの必要なし
オープンフェース+オープンスタンス+ボールは左足かかと線上+ソールを打ち込む+左に振る――。
これまでバンカーショットの基本だと、うるさく言われてきた。しかしこの打ち方は、プロがピンまで10ヤードほどの、飛ばさない特殊なバンカーショットでのものだ。
アマが忠実に実践すればボールが飛ばないばかりか、バンカー脱出に失敗するリスクが高まる。もちろん、飛ばない構えで飛ばそうとすれば、ヘッドの落としどころがシビアになり、結果、大ダフリで動揺して、次打はホームランと、傷口をさらに広げることになる。
その点、スクエアスタンスはヘッドが砂に潜りにくく、砂の取れる量も少なく、ヘッドが抵抗なく振り切れるメリットがある。
従来はオープンに構えることでSWのバウンス角が増えるため、鋭角な軌道でも砂に潜りにくかった。
しかし、今のSWはソールもさまざまなバウンス角やソール形状がある。
クラブデザイナーのボブ・ボーケイもロジャー・クリーブランドも「SWはフェースを開かなくても性能が生かされるように設計されている」と指摘しており、オープンスタンスにする必要がないのだ。通常のアプローチと同じように、スタンスもフェースもスクエアにして、ボール位置だけ通常より2個分、左側にセットして、ダフリやすい状況をつくるだけでいい。