プロ初先発4失点 虎ドラ2新人小野はエース藤浪脅かせず
「将来的には大エースになれる」
阪神の金本監督がキャンプ中、紅白戦に登板したドラフト2位新人の小野泰己(富士大)について、大絶賛していた。
最速153キロのストレート、変化球はキレがあり、キャンプ地を訪れた評論家諸氏は口々に「腕が振れて、非常にいい球を投げる」とうなった。
開幕一軍は果たせなかったが、二軍で好投を続け、満を持して21日のヤクルト戦にプロ初先発。随所に光るボールを見せたものの、バレンティン、坂口に本塁打を浴びるなど、五回途中4失点で降板。初勝利とはならなかった。一軍の戦力になるには、もう少し時間がかかりそうだ。
金本監督は欲を言えば小野に勝ってほしかっただろう。首位とはいえ、先発陣で好調を維持しているのはメッセンジャーと秋山くらい。開幕からローテを守ってきた岩貞が19日のヤクルト戦で3敗目(2勝)を喫し、無期限の二軍降格。ここまで3勝2敗、防御率2.55の成績を残している藤浪にしても、20日の同戦では制球が乱れて四回途中KO。高校時代は「日本を代表する投手になる」といわれた逸材も、課題の制球難はなかなか改善されず、好不調の波が激しい。