日本力士で横綱大関3人でも…モンゴル勢優位が続く理由

公開日: 更新日:

 横綱白鵬(32)が全勝で1年ぶり38度目の優勝を果たした大相撲夏場所。

 28日、照ノ富士に敗れて4敗目を喫したものの、関脇高安(27)の大関昇進はすでに内定。これで同部屋の横綱稀勢の里(30)、豪栄道(31)とともに大関以上の日本出身力士は7人中3人になるが、まだまだモンゴル勢の牙城を崩すのは難しいのではないか。

 稀勢の里にしても高安にしても、技術的な欠点を抱えているからだ。

 高安は「はたき癖」だ。前日の正代戦は立ち合いでかち上げをかますも、押し出せないうちに引いたことが敗因に。「はたきは癖になるから稽古で直してほしい」と八角理事長から注文を付けられたにもかかわらず、この日の照ノ富士戦でも押し切らないうちにはたいてしまい、そこを付け込まれた。

 稀勢の里はもともと腰高で、立ち合いからの怒涛の寄りにもろい。10日目までの4敗は、すべて同じパターンでやられたもの。いずれも5秒前後のスピード決着だった。がっぷり四つに組んでの体力勝負に持ち込めればともかく、一気の押しに弱いのは大関時代からの欠点でもある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ