12連敗は“負の遺産” 巨人をダメにした原前監督の超強欲

公開日: 更新日:

「キッカケは、原監督が編成トップの清武さんの頭越しに『江川ヘッドコーチ案』を読売首脳に直訴したことですからね。結果的に清武さんを駆逐したのは、当時の渡辺恒雄球団会長ではなく、原監督です。目の上のタンコブが解任された途端、4年間でFA補強を1人にとどめていた球団方針をひっくり返し、12年に横浜から村田、ソフトバンクから杉内をFAで同時補強。この年から4年間で6人ものFA選手を取り、金満大補強が復活した」(球界関係者)

■球団は熱心だった「データ野球」も否定

 原監督が率いた計12年の間にFAで獲得した選手は12人に上る。FA制度が始まった長嶋2次政権は9年間で7人。「何でも欲しがる」といわれたあのミスター以上に欲しがったのが原監督だったのだ。原巨人は12年間で7度のリーグ優勝、3度の日本一を果たす一方で、失ったものも大きかった。いずれ、阿部や内海ら主力選手が年齢とともに衰えるのが分かっていながら、目先の勝利と結果にこだわり、彼らに代わる選手の育成を怠ってきたのである。

 球団の負の歴史を塗り替えたこの日、巨人打線は今季初登板で昨年未勝利の西武先発・岡本の前に六回途中をわずか3安打に抑えられた。リーグ最下位のチーム打率.237の貧打は一向に上向く気配がなく、ゼロ封負けは早くも6度を数える。各打者が工夫もなく淡々と凡打を重ねる姿はすっかり見飽きたが、これも原政権の負の遺産という声がある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?