西武で共にリリーフ 急死の森慎二コーチを三井浩二氏悼む

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 西武の森慎二投手コーチが28日午後0時10分、多臓器不全のため福岡市内の病院で死去。42歳だった。現役時代、ともに西武のブルペンを支えた野球評論家の三井浩二氏(43)が日刊ゲンダイに追悼を寄せた。

 ◇  ◇  ◇

 マウンドでは集中して一球一球、気合を込めて投げるタイプで、相手の主砲を抑えた時は雄たけびを上げることもありました。とにかく熱い男でしたが、素顔は明るい兄ちゃんという感じでした。年も近く、同じリリーフを務めていたこともあり、彼とはウマが合った。

 僕が先発をしていた頃は、中継ぎだった彼にスイッチすることも珍しくなかった。「三井さん、もう1イニングぐらい投げて下さいよ」と憎まれ口を叩く彼に対し「後はおまえの仕事だろ」と返したものでした。

 食事や酒を共にすることが多かった。僕よりもプロ入りが早かった彼は食事のうまい店をたくさん知っていて「きょうはどこそこの○○(店名)にしましょう」と連れて行かれましたね。酒がめっぽう強く、美食家。もともと、練習熱心でしたが、飲んだ翌日は酒を抜くためか、早くグラウンドに来て、黙々と走っていました。いつだったか、彼に痛風のような症状が出た時には「うまいものばっかり食べてるからじゃないのか」と話したのを覚えています。

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