過去にはV争い脱落も 金本監督に阪神もう続投要請の吉凶

公開日: 更新日:

「えらい早いけど、何かあったんか?」

 阪神OBからこんな声が出たのは14日。坂井オーナーがわざわざクラブハウスの金本監督を訪ね、来季続投を要請したのだ。

 今季の阪神は前年4位から前半戦を貯金7の2位ターン。就任2年目で若手の育成などチーム改革を進める金本監督を高く評価し、本来ならシーズン終了後に行う続投要請を前倒しして、さらに長期政権を託す姿勢を明らかにした。

「金本監督はドラフトの方針や糸井を獲得したFA補強を主導しているが、フロントの考えとすべて一致しているわけではない。さらにOBの中には外様出身の金本監督を面白く思っていない人たちもいる。期待の北條、原口ら若手が伸び悩んでいる上に、6月には8連敗を喫した。開幕当初は首位に立ちながら優勝を逃せば金本批判の声も出る。阪神の監督人事はOB、マスコミの声に左右され、時にお家騒動に発展してきた歴史がある。金本監督への信頼を強調すると同時に、雑音を封じようと先手を打ったのでしょう」(放送関係者)

 早期の続投表明で「チームは一致団結する」との声もあるが、逆に首脳陣、選手のモチベーションに影響を及ぼすケースもある。13年は同じ7月に坂井オーナーが和田前監督の続投方針を明らかにして以降、優勝争いから脱落し、首位巨人に大差をつけられ2位で終了。14年は最終的に日本シリーズに進出したものの、優勝争いをしていた8月下旬に続投方針を公にしたとたん負けが込み、続投は一時、白紙撤回された。これが嵐の予兆にならなければいいが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 3

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 4

    日テレ退職の豊田順子アナが定年&再雇用をスルーした事情…ベテラン局アナ「セカンドキャリア」の明と暗

  5. 5

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    阿部巨人“貧打の元凶”坂本勇人の起用に執着しているウラ事情…11日は見せ場なしの4タコ、打率.153

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    フジ・メディアHD株主総会間近…328億円赤字でも「まだマシ」と思える系列ローカル局の“干上がり”ぶり