清宮幸太郎の「早大進学」に一利なし “退化”懸念する声も

公開日: 更新日:

 清宮の周囲にはそれでも早大進学を勧める人がいるという。「せめて大学くらいは出ておいた方がいい」らしい。

 しかし、青島氏が指摘するように、野球を職業にする覚悟があるのであれば、すぐにプロの門をたたくべき。「大学進学はむしろマイナス」というのは評論家の高橋善正氏だ。

 現役引退後、巨人などで投手コーチを務めたほか、スカウトや母校である中央大野球部監督も経験した同氏がこう続ける。

「清宮にプロ1年目からレギュラーを張れるだけの体力があるかどうかはともかく、体はある程度、出来上がっているし、それなりの技術も持ち合わせています。プロのスピードに慣れれば、力を発揮できる可能性がある選手だけに、すぐにでもプロに行くべきですよ。大学は春と秋のリーグ戦期間以外にオフがあるし、野球漬けというわけにいかない。大学の4年間は明らかに遠回りです。それにプロと比べてレベルの低い大学でいくら結果を残しても技術的に進歩しない。むしろ野球選手として退化します。いい例が、江川ですよ。高校から即、プロ入りしていれば、最後の300勝投手になれたかもしれないのに、大学に行ったために投げ方まで悪くなって、力も落ちましたからね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし