史上6人目グランドスラムに王手のスピースが大苦戦
【全米プロゴルフ 2日目】
7月の全英オープンを制したJ・スピース(24)は今大会、4大メジャー全制覇となる「キャリア・グランドスラム」達成がかかる。だが、1オーバー33位タイ発進の2日目もショットがピンに絡まず、3番でカップ右上15メートルから3パット。10番はティーショットを右に曲げると、第2打はスライスがかからず左に曲げてボギー。3オーバーまでスコアを落として迎えた11番は、フェアウエーからの第2打をグリーン左奥に外したところで雷雨警報のホーンが鳴りプレー中断となった。
再開後もスコアを伸ばせず、通算3オーバー。首位松山とは11打差と大きく開いた。
スピースは今大会に勝てば、ウッズの24歳206日を抜いて、24歳17日の最年少で史上6人目となるキャリア・グランドスラムを達成するわけだが、公式会見ではプレッシャーについて聞かれると「何も感じていない」と語っていた。
だが、過去にはB・ネルソン、A・パーマー、L・トレビノ、T・ワトソンといった名選手もタイトルを1つ残してグランドスラムを逃した。全米オープンにだけ勝っていないP・ミケルソンもすでに47歳。シニア入り目前の選手に全米オープン制覇は厳しい。
開幕前の会見でスピースは「今回も(グランドスラム達成の)チャンスだけど、これからだってそのチャンスはあると信じている」と言ったが、その保証はどこにもない。