現地メディア驚愕 大谷「月収12万円」でも米挑戦の気概

公開日: 更新日:

■田中は契約金、マエケンはチームが決め手

 メジャーにおける選手の評価とは、すなわち金額の多寡。米国では選手がカネにこだわるのは当然と受け止められている。新労使協定が締結された昨オフ、多くの米メディアが「大谷がメジャーに来るのは25歳になる19年オフだろう」と予測したのも自然なのだ。

 大谷はしかし、カネにこだわっていない。新労使協定についても、「USAトゥデー」紙の取材に「お金の問題じゃない」と答えている。ヤンキースのジラルディ監督が「それだけ高いレベルに挑戦したい気持ちが強い」と話すように、大谷がこだわっているのはハイレベルの戦い。より高いステージで自分の力を試したい。カネより夢、アスリートとしての本能を優先していることが、米国人には驚きなのだ。

 直近でポスティングシステムを使って海を渡った2投手、田中(ヤンキース)と前田(ドジャース)は、そうではなかった。田中はポスティングを行使した2013年、複数球団と交渉した中で最も高い条件を提示したといわれるヤンキースと、7年総額160億円超の契約を結んだ。評価=カネという米国流のビジネスライクな考え方だ。前田は最初からドジャースありきのメジャー挑戦だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗