人件費はド軍の半分 WS進出アストロズ敏腕GMの“手練手管”

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 今季のワールドシリーズは対照的な2球団が世界一を争っている。

 年俸総額は雲泥の差で、メジャートップの2億4000万ドル(約260億円)のドジャースに対し、アストロズは1億2744万ドル(約145億円)で13位。ドジャースの半額に近い人件費で12年ぶりのワールドシリーズ進出を果たしたのだ。

 エース左腕カーショー(年俸36億円)ら高給取りのスター選手が揃うドジャースとは異なり、アストロズは若手主体。人件費を抑えられるのは当然としても、アストロズが限られた予算で結果を残したのは、ジェフ・ルーノウGMの手腕によるところが大きい。

 投資コンサルタント会社での勤務経験があるルーノウGMは交渉術に長けている。相手の足元を見た交渉で、昨オフから他球団の大物選手をトレードで獲得してきた。

 今年8月末に11年のサイ・ヤング賞右腕バーランダー(34)を獲得する際、19年までの残りの年俸8400万ドル(約95億円)の半額近くをタイガースに負担させた。敏腕GMはチームの若返りと人件費を削減したいタイガースの弱みに付けこんだのだ。

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