巨人が抜く“伝家の宝刀” FA増井取りに「終身雇用」提示へ

公開日: 更新日:

 日本ハム増井浩俊(33)が14日、札幌市内の球団事務所で会見を行い、国内FA権の行使を表明した。

「球団からは残って欲しい、チームが勝つために僕の力が必要と言ってもらった。FA宣言するが、残留を視野に入れながら、他球団の話を聞いてみたい。FAを取れると思っていなかった。この機会にいろいろな話を聞きたい」と明かした。

 今季は守護神として52試合に登板し、6勝1敗27セーブ、防御率2.39。プロ野球史上4人目の「100セーブ、100ホールド」も達成した。昨季は先発として10勝。「前・中・後」のどこでもOKという使い勝手も武器の増井は「少しでも長くプロ野球の世界でやりたい。長い契約をいただけるのが一番」と言った。真っ先に手を挙げそうなのは巨人である。

「巨人はリリーフ投手が補強ポイント。もともと相思相愛ともっぱらだが、来年34歳になるだけに、昨オフに陽岱鋼山口俊に提示した4年や5年はさすがに長い。3年7.5億円程度の提示が見込まれる。巨人の強みは、引退後もコーチなどで球団に残れる『終身雇用』契約。今の首脳陣も、巨人にFAで入団して引退後の2010年から一度もユニホームを脱いでいない江藤(三軍監督)をはじめ、豊田(一軍投手コーチ)、金城(二軍外野守備走塁コーチ)、片岡(二軍内野守備走塁コーチ)とFAコーチがズラリ。今季限りで引退した相川も断ったとはいえ、球団からコーチの打診があったことを明かしている。巨人に入れば増井はいずれ投手コーチ。終身雇用という、ある意味、一番長い契約を手にできるのが巨人のウリではあるが、昨年はFAで陽、トレードで吉川光ら、峠の過ぎた日ハム選手が集まる“墓場”のようになってきました」(球界関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず