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Bリーグ川崎の司令塔・篠山竜青が語る東京五輪への決意

 昨年9月に日本最高峰のプロバスケットボールリーグとして開幕したBリーグ。発足元年の2016―17シーズンで、川崎はリーグ最高勝率(.817)をマークした。初代王者を決めるチャンピオンシップ決勝で栃木に敗れたが、篠山は主将として、司令塔として、チームを牽引した。

 その篠山も名を連ねる日本代表は、24日から始まる「FIBAワールドカップ」のアジア地区1次予選(駒沢体育館)に臨む。20年東京五輪開催国でありながら、男子日本代表は国際バスケット連盟(FIBA)から自動出場権を与えられていない。今回のW杯の成績がFIBAの判断基準になるといわれる中、篠山に聞いた。

【インタビュー動画】

 ――Bリーグ元年の昨季、想像以上の盛り上がりを見せた。

「しびれました。特に(ホーム)等々力での開幕戦は相手が横浜ということもあり、神奈川ダービーということで注目してもらえ、(観客が)3000人を超えた。そんな光景をこれまでに見たことがなかったので、やっぱりBリーグはすごいんだなと、感動しました」

 ――昨季のBリーグの観客動員はB1、B2を合わせて226万人超。これは、リーグ統合前の前年から1.5倍増です。

「正直、(前身の)東芝時代は本当に観客が少なく、とどろきアリーナも閑散としていた。だいたい来ているお客さんの顔が分かるんです。社員の方を含め、固定のコアなファンの方が来てくれるだけで。今は知らない顔ばかり。入団当初に思い描きもしなかった光景が今、とどろきアリーナに広がっている。自分が思い描いていた夢、望み以上のことが起きているという感じです」

■プロ化で工場勤務の生活一変

 ――プロになって生活も変わった?

「一番は会社に行かなくなったことですかね。(実業団の東芝時代は)工場に勤めていて、朝8時から昼の12時まで勤務して、午後からバスケットの練習というスケジュール。給料の形態も変わりましたし、周りからの注目度、認知度もどんどん高まっていくのを感じて、これがプロなんだなと。社会人時代は例えばバスケットで結果を残せなくても、サラリーマンとして働かせてもらえるというものがあったし、今は一年一年、ワンプレーワンプレーが自分の人生に関わってくる。緊張感があります」

 ――Bリーグを一過性のブームに終わらせないために必要なことは?

「個人的には(日本)代表の活躍が欠かせないかなと思います。世界、アジアでどれくらい結果を残せるかで、テレビとか雑誌、新聞にどれだけ取り上げてもらえるか、Bリーグの認知度が高まってくると思っています」

 ――そんな中、20年東京五輪に向けた第1段階としてW杯予選が始まる。

「(五輪に)出たいという気持ちはもちろんですけど、このままではダメだという危機感を選手から感じます。協会の人、代表のスタッフの人からもすごく感じます」

 ――男子日本代表は76年モントリオール大会を最後に五輪に出ていない。

「チャンスは絶対にあると思います。ただ、生半可な気持ちでは行けないとも思う。もし行けたとしても、世界の本当のトップ10の国が集まる五輪の舞台で、日本代表がどういう試合をするか。それがすごく大事。せっかくの東京五輪でボコボコにやられて、“やっぱり日本のバスケ、面白くないじゃん”、そんなイメージをつけられてもおかしくない。高い目標を持って一人一人が責任感を持ってやっていかなければいけないと思います」

■レジェンド田臥は“仮面ライダー”

 ――昨季の決勝を戦った栃木の田臥勇太選手(37)はどんな存在?

「ちょうどボクが小学校5、6年のときに田臥さんは能代工業で9冠(高校3年間で高校総体、国体、ウインターカップとすべてのタイトルを制覇)を達成して、日本のバスケットといえば能代工業の田臥勇太という感じだった。その頃から見ているんで、なんというか、仮面ライダーに近い感覚です。実在しないヒーローのような?そうですね。その後もパイオニアとして米国に行ってNBAのコートに立ち、ボクのイメージする日本人の限界をどんどん破って突き進んだ先駆者。(栃木戦は)仮面ライダーと戦いました、って感じです。それくらいの存在。最初はやっぱり、震えました。いつか、仮面ライダーと酒が飲みたい、というのはありますけど。なかなかボクも勇気が出ないです(笑い)」

▽しのやま・りゅうせい 1988年7月20日、神奈川県横浜市生まれ。福井の北陸高校、日本大学を経て、11年に東芝(現川崎ブレイブサンダース)に加入。身長178センチ、体重78キロ。左利きのポイントガード(PG)。

※11月24日追記
 インタビュー動画のプロフィールではW杯アジア地区1次予選の「日本代表候補」と表記しておりますが、フィリピン戦とオーストラリア戦における日本代表入りが正式決定しております。

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