TV・雑誌で協会を猛批判 貴乃花親方「大反論」の嘘と本当

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■裏金顧問と蜜月

 14年に起こった春日野部屋暴行事件については、「春日野親方(元関脇栃乃和歌)は当時、危機管理部長だった私に報告したと言っていたが、何も聞いていません」と語った。自身に非はないというわけだが、春日野親方自身は「当時、危機管理顧問だった小林慶彦顧問、それ以外にも数人に、きちんと報告した」と本紙の取材に答えている。この問題の本質は誰に報告したかではなく、隠蔽の意図があったかどうか。いかにも春日野親方がウソをついているような言い方には、協会内から「問題のすり替えだ」という声が上がっている。

 この小林顧問とは、かつて代理店関係者から500万円の裏金を受け取った、いわゆる「裏金顧問」その人。協会に約1億6500万円の損害賠償を求める訴訟を起こされ、7日に第1回口頭弁論が行われたばかりだ。この裏金顧問との関係について、貴乃花親方は週刊文春誌上で以下のように話している。

「2年前にその方が解雇された時、協会内部のこともよく知っているし、(八角理事長に)『追い出していいんですか』と言ったのは事実です。その後、一門の激励会に出てもらったこともありましたが、今は連絡もありません。確か昨年、北の湖さんの三回忌の時に姿を見かけたのが最後です。知らない仲ではないので挨拶くらいしました。でも、それが攻撃材料にされてしまうんですよね」

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