多い練習量と心身の負担…大谷のパンクを米メディア危惧

公開日: 更新日:

■15球投げて休憩

 日本とは違う環境に適応するための精神的な負担も少なからずある。

 練習テンポは速く、日本とは勝手が違う。投球練習は「アップ・アンド・ダウン」という試合を想定して、1イニングに相当する15球を投げた後に休憩を挟むし、打撃練習も7~8球で交代しながら打つ。投手練習を終えてから野手組に合流するため、当初予定されていた順番が後ろにズレ込んだこともあった。

 物理的な違いもある。マウンドを含むグラウンド全体の土は日本よりも硬いうえ、ボールも縫い目が高く、その高さも一定ではない。なにより滑りやすい。これも克服すべき課題で、負担はてんこ盛りだ。

 大谷は報道陣から疲労について問われ、「頭は疲れているように見えるかもしれませんが、それなりにハッキリしていますし、体も良い状態かなと思います」とジョークを交えて話しているものの、米国の地元メディアからは故障を危惧する声も上がっている。

「他の選手の2倍の練習を続ければ、それだけ故障リスクも高まる。実戦が始まって野手として出場すれば、タフなスライディングや死球を食らう可能性も生じる。いま現在は二刀流という新たな挑戦に好意的な報道が多いが、ベーブ・ルースでさえ最後は野手に絞ったくらいだからね」(米放送関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変