育成重視の“公約”未達成 阪神・大山は金本監督を救えるか

公開日: 更新日:

 オープン戦の貧打(.225)が嘘のような猛打を見せて快勝した阪神。球界を代表する菅野から12安打を放ち、5点を奪ってKO。最高の滑り出しとなった。

 就任3年目を迎えた金本監督にとって、勝利と同等にうれしかったのは大山悠輔(23)の活躍ではなかったか。

 監督就任当初は育成重視の方針を掲げ、実際多くの若手にチャンスを与えてきたが、北條、原口、江越といった、いわゆる「金本チルドレン」は、一時は戦力になったものの、レギュラーを勝ち取れなかった。昨季チーム最多の20本塁打で「開花」の兆しが見えた中谷でさえ、オープン戦終盤に打撃不振で二軍落ち。開幕スタメン出場の3年目高山、2年目糸原にしても、レギュラーに固定できるまでの信頼は得ていない。

 育成、育成といっても、野手で大きく伸びた選手はほとんどいないのが現状だ。

 そんな中で、金本監督がやたら買っているのが大卒2年目の大山だ。75試合に出場した昨季は1年目ながら4番も打たせ、打率は.237でもチャンスに強い打撃を見せた。この日も第1打席で2点目につながる左前打を放ち、第2打席は右翼席に2ランアーチをかけた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした