著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

原口元気<上>「クラブでダメならあの監督には呼ばれない」

公開日: 更新日:

 そもそも原口が点を取りまくっていた16年秋は、所属のドイツ1部ヘルタでも目覚ましい活躍を見せていた。14年夏から2年がかりの肉体改造や走りの改善などが功を奏し、ダルダイ監督の信頼をガッチリとつかんでいた。が、クラブ側からの契約延長に合意せず、移籍話が浮上した17年1月辺りから指揮官やクラブから冷遇され、出番が一気に減少する。

「契約満了が近づいた選手を出さなくするのは欧州では当たり前」と、ACミランで塩漬けにされた本田も語っていたが、原口もそこから約1年間、理不尽な扱いを余儀なくされた。

 ロシア行きの危機に瀕した彼は今年1月下旬にドイツ2部デュッセルドルフ行きを決断。同1部や海外行きの話もあったというが、かつてフランクフルトでFW高原直泰(現・沖縄SV代表)を指導したフンケル監督の高評価と熱烈オファーが決め手になった。今季デュッセルドルフは絶好調。来季の1部昇格は、ほぼ確実という点も大きかったようだ。

 新天地でようやく復活の兆しをつかんだ原口。前向きな方向に進んでいるのは間違いない。

(つづく)

【連載】W杯最終登録へ2カ月 欧州新天地組の今

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"