ケガ乗り越え準V 錦織「復活」でグランドスラム狙えるのか

公開日: 更新日:

「錦織の大きな問題のひとつは精神面でした。故障している間にチョン・ヒョン(21=韓国)をはじめとする若手が力をつけた。実戦から遠ざかって自信を失っていたでしょうし、自分もやれるという手応えが何より欲しかったはずです。そんな中、2回戦で新興勢力のひとりであるメドベージェフ(22=ロシア)を下し、チリッチやズベレフにも勝った。ニュージェネレーションだけでなく、格上のベテランを下したことで、自分のテニスが通用するという手応えはつかんだでしょう」

 世界男子国別対抗戦のデ杯から解放されたことも気力の充実につながった。

 昨年4月、デ杯の監督が植田実氏から岩渕聡氏に。その岩渕監督は「錦織君を招聘しなければいけない時期も来るでしょうが、今シーズンは故障の回復に専念し、グランドスラム優勝という念願に向けてツアーに専念できるよう、協会としてもサポートしていく」と明言。

 日の丸を盾に錦織をデ杯に引きずり込んでいた協会が、スタンスを変えたことで、「プレッシャーから解放され、自由にやれるようになった」(武田氏)。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗