著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

加地亮<2>W杯は勝ち負けしか残らない魂と魂のぶつかり合い

公開日: 更新日:

 本番2カ月前の監督交代という前代未聞の事態に直面した西野ジャパンとは違い、2006年ドイツW杯に挑んだジーコ日本は、前評判が非常に高かった。しかし初戦オーストラリア戦の1―3の逆転負けでもくろみがすべて崩れ、日本は惨敗。その渦中にいた加地亮は「W杯はホント一瞬で終わってしまう。とにかく今、できることをすべてやるしかない」と揺れ動く現代表にアドバイスを送った。

 ジーコ日本は、MFに中田英寿中村俊輔(磐田)、小野伸二(札幌)らを擁したスター軍団だった。02年日韓W杯のベスト16超えが期待されており、本番直前の強化試合ドイツ戦も2―2のドローだったが、強豪撃破寸前までいったほどだ。

 この一戦で加地はシュバインシュタイガー(米シカゴMF)に後方から悪質なタックルを受け、右足首を負傷。大会辞退の危機に瀕した。

「連日リハビリを続け、とりあえず最終チェックでゴーサインが出た。ホッとしました。ただ『第2戦(のクロアチア戦)から』という条件付きでした。オーストラリア戦は、みんなに頑張ってもらうしかなかったです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較