バットのみにあらず…首位独走の西武に“もう1つの武器”

公開日: 更新日:

 今季の西武は打って勝つ――間違いではないが、強さの秘訣はそれだけではない。

 27日現在、チーム打率.282、131得点はリーグダントツ。総本塁打数も同2位タイの21本だ。強力打線を背景に、もっか16勝5敗で首位を独走。2位日本ハムに3.5ゲーム差をつけている。

 しかし、西武打線はただ打つだけではない。24盗塁は同2位。ある球団関係者は「塁を盗むだけじゃありませんよ」と、こう続ける。

「具体的な数字は言えないが、エンドランのサインは昨季を上回るペースです。好機と見れば、ベンチも迷わずサインを出す。チーム打撃に長け、ベースランニングも得意な選手が多いのが強みです」

 4番で9本塁打を打っている山川(26)が、その好例だ。176センチ、108キロとずんぐりむっくりの体形ながら、そこは「おかわり2世」。本家おかわりくんの中村が「短いダッシュなら同じ大阪桐蔭の後輩である西岡より速い」と言われていたように、山川も決して鈍足ではない。

 渡辺シニアディレクターが言う。

あの体形だけど、走力はプロ野球選手の平均レベルはある。ベースランニングもうまいよ」

 開幕直後、橋上作戦コーチは「打線は水もの。もっと足を絡めた野球をやらないといけない」と話していた。西武と戦うチームは「脚」にも警戒が必要だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋