好角家の能町みね子さんに聞く 大相撲TV観戦9つのポイント

公開日: 更新日:

 13日に初日を迎える大相撲5月場所。相撲人気は盛況で、チケットは手に入りにくく、多くのファンはテレビ観戦となるだろう。白鵬稀勢の里の両横綱の復活も気になるが、大の好角家である能町みね子氏(39)に、初心者からマニア向けまで、5月場所の観戦ポイントを聞いた。

■見どころ  

 一番の注目は何といっても、大関とりのかかる栃ノ心(30)だ。

「平幕優勝は運や偶然が重なることが多いですが、先場所も強さを維持している。左上手さえ取れれば大関横綱も倒せるという相撲も分かりやすい。取組中、猛獣みたいにガルルルと声を出して、それが中継のマイクに拾われちゃっているのも聞きどころでしょう(笑い)。グレーのまわしは、春日野親方が現役時代に使用していたもの。洗えず、天日干ししかできない他人のまわしをよく使えるなと思いますけど、それだけ絆が深いのかな、と」

■オススメ力士

遠藤(27)は世間ではイケメンといわれていますけど、私は顔ではなく、相撲そのものが美しいと思っています。腰がしっかり下りて、理想形のような相撲を取る。形が奇麗すぎる半面、パワーで劣るのが難点ですが……。メディアの前ではあまりしゃべらない、ストイックな姿勢もいい。そろそろ本名ではなく、四股名もつけてほしいですね。ファンの間では追手風部屋の伝統的な四股名『清水川』がいいと話題です」

 能町氏が「個人的に思い入れがある」と話すのが、新入幕の旭大星(28)。意外にも、北海道出身者として98年の北勝鬨以来、20年ぶりの幕内力士だ。

「フランス人の女性映画監督、ジル・クロンさんが撮ったドキュメンタリー映画『辛抱』(2013年)の主役なんです。監督自ら大島部屋に住み込み、旭大星が入門してから半年を追った映画なので、見ると思い入れが深くなる。その映画は旭大星が脱走したところで終わっているんですけど(笑い)、『あの大串クンがついに……』と感慨深いものがあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…