大谷は二刀流「消滅」の危機…ソーシア監督解任論が浮上

公開日: 更新日:

 とはいえ、ソーシア監督は今年が10年契約の10年目。過去3年はプレーオフにも出ていない。昨オフは大谷も含めた大型補強を敢行しながら、ここにきて負けが込むようになり、じりじりと首位との差を広げられている。

 仮にプレーオフ進出を逃すようなら、いくらソーシア監督への信頼が厚いモレノ・オーナーといえども現体制に見切りを付けかねない。実際に地元ロサンゼルスのメディアからは、「勝てなければソーシア監督は今年限りでクビ。来季まで契約が残っているエプラーGMのもと、新たなチームづくりにかじを切る可能性が高い」との声も上がっている。

 メジャー関係者は一様に大谷の投打にわたる能力の高さは認めながら、しかし、必ずしも二刀流に肯定的な人ばかりではない。本人の負担や二刀流起用ゆえの波紋、例えば大谷の登板間隔を配慮するがゆえに生じる他の先発投手へのシワ寄せなどを考えたら、投手か野手、どちらかひとつに絞った方がよいという意見は実際、他球団の首脳陣の中にあるという。ソーシア監督の次にエンゼルスの指揮を執る人が、そんな考えの持ち主であっても不思議ではないのだ。

 大谷が手術を余儀なくされ、長期にわたってチームを離脱したとする。その影響もあってエンゼルスが監督交代に踏み切るようなら自身は戦犯のひとりになるどころか、次期指揮官に2本の刀のうちの1本を取り上げられてしまうかもしれない。そんな危険すらある――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!