前日ヘロヘロ…松山の最終日66でわかったUSGAの狙いと誤算

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【全米オープン 最終日】

 前日とはまさに別人だった。

 最終日の松山英樹(26)は2番のボギー後に4連続バーディーを奪うと、9番でも3メートルのバーディーパットを沈めて前半31。バックナインは10番で第2打をグリーン左奥に外しながら4メートルのパーパットでしのぐ。14番は第1打を右ラフに曲げてボギーとしたが、16番で6メートルのスライスラインを読み切りバーディー。66のスコアで通算10オーバーの16位タイでフィニッシュした。

「3番でイメージ通り(パットが)入ってくれた。4番(のパット)は短かったし、5、6番はきれいにラインが見えた。もっとスコアを出せる雰囲気があった。今週はドライバーを替えたので思うように打てないところもあった。アイアンは昨日とはスイングを変えた」(松山)

 大会3日目は2回の4パットで79。通算14オーバー54位タイと大きく順位を落とし、優勝戦線から遠のいた。この日は止まるグリーンを見事に攻略し、前日より13打もスコアが少なかった。

 だが、それは他の選手も同じだった。3日目にアンダーパーで回った選手は午前の早い時間で回った3人だけ。上位陣が強風と砲台の硬いグリーンに翻弄されて次々にスコアを落とす中、66で回って45位タイにいたフィナウとベルガーがいつの間にかトップタイに浮上。最終日、最終組で回る“珍事”が起きてしまった。

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