最近目立つ暴力事件より高校野球で根深いのは“たばこ問題”
最近、暴力事件が目立っている。
日大アメフト部の悪質タックル問題は論外だ。当時の監督が指示を出したとされていて、野球なら投手に「頭に当ててこい」と死球を命令するようなもの。あってはならない異常な行為である。
高校球界では今春の関東大会で優勝した健大高崎(群馬)が、5月中旬に部内暴力が起きたため、対外試合を自粛中だという。夏の群馬大会の組み合わせは決まっており、恐らく出られるだろうが、各校は不祥事対策に頭を悩ませている。ある強豪校では部員に「誓約書」を書かせている。そこには「暴力や何らかの事件を起こした場合は即退部となります」と記されており、本人、親に印鑑を押してもらう。そこまでやって念を押さないとダメな時代なのだ。
昔は、1年時に暴力を受けた部員が、3年生になって下級生に「倍返し」することで連鎖していた。現在は、1年生があまりやられないため、暴力事件の数自体は減っている。