アマダー薬物事件は好機 楽天“脱助っ人”路線への転換急務

公開日: 更新日:

 疑惑の助っ人が引退をほのめかした。

 ドーピング違反で6カ月間の出場停止処分を受けた楽天のアマダー(31)。球団を通じて「身に覚えがない」と否定していたが、10日の午前2時ごろにツイッターを更新。スペイン語で「野球を引退する」と投稿した。

 今季、楽天は最下位に低迷。原因のひとつになったのが、アマダーを含む3人の助っ人だ。昨季は3人とも出場120試合、20本塁打以上をクリアし、CS進出に貢献。しかし、今季はアマダーが左膝のケガ、ぺゲーロは不振で二軍落ち。結果を出しているのはウィーラーだけだ。

 助っ人頼みになった背景には楽天のドラフト戦略がある。投手重視の傾向が強く、15年のオコエを除き、ここ10年間で1位入団はすべて投手。大型野手の獲得が後回しとなり、本塁打を量産できる和製大砲が育っていない。昨年は清宮(日本ハム)、村上(ヤクルト)を指名したがクジを外し、2位で岩見を獲得。その岩見は7試合で1本もヒットを打てず、ファームで育成中だ。

 最近は助っ人不在の影響から、若手の起用も増えた楽天。ピンチをチャンスに変えられるか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」