もうキャッチボール再開 吉田輝星はU18でも酷使されるのか

公開日: 更新日:

「人殺し!」

 一昨年、台湾で行われたU18アジア選手権決勝戦(日本対台湾)でのことだ。

 5回を1安打無失点に抑えた今井(作新学院=現西武)をにこやかに迎える日本代表ベンチを指さして、さるメジャー球団の米国人スカウトはこう叫んだ。

 今井は夏の甲子園大会で616球を投げて優勝投手に。それから1週間とおかずに壮行試合で2回、予選リーグの台湾戦では4回3分の1を投げて決勝へ。

 そこへもってきて決勝の試合前にはブルペンで100球近く投げ込んでいた。疲労から肘の位置は下がり、明らかに本調子ではなかったにもかかわらず、そんな今井を笑顔で迎えた首脳陣の姿に米国人スカウトの怒りが爆発したのだ。

 今井がプロ1年目の昨年、ファームで7試合に登板しただけで終わったのは、甲子園からU18アジア選手権にかけての酷使と無関係ではない。

■もうキャッチボールを開始

 さて、今回のU18アジア選手権で、当時の今井と似たような状況に置かれそうなのが金足農の右腕・吉田輝星だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘