DeNAは4位確定…ラミレス監督続投&高田GM辞任は“消去法”

公開日: 更新日:

 ラミレス監督(44)を続投させる方針を固めたDeNA。チームは9日、ヤクルトを下したが、巨人阪神に勝ったため、4位が確定。16年の就任以来、初のBクラスに沈み、CS進出を逃した。それでも、全日程終了となるきょう10日にも南場智子オーナーが1年の契約延長をオファーするという。

 就任1年目から2年連続でCS進出を果たすなど、結果を出してきたラミレス監督。球団は「DeNAを常勝チームにする」という理想を掲げ、当初は「CS進出がラミレス監督契約更新の条件」といわれてきた。しかし、ここにきて方針転換。「順位は監督の評価に影響するが、今年は4球団が僅差のだんご状態だった」「CS進出が続投の条件ではない」と、結果がすべてではないと態度を翻した。

 この裏には、後任の人材不足がある。ある球界関係者は「要は、『三浦の前』がいないのです」と言ってこう続ける。

「2016年に現役を引退した三浦大輔氏は『将来の監督候補』として期待され、いずれヘッド格や二軍監督に招聘してから一軍監督へ昇格させる構想がある。三浦氏ら大洋時代を知る者や、日本一になった98年のレジェンドメンバーを招集して『三浦監督』に備えるプランです。現役時代は大洋一筋19年の田代富雄氏(巨人二軍打撃コーチ)に復帰要請をしたのもその一環。その一方で、セ・リーグは終盤になっても順位が確定しない大混戦。CS進出を契約更新の条件にしたままでは、人事交渉が停滞してしまう。他球団では着々と人事が進んでいる影響もあって、『消去法』で続投。高田GMがシーズン中から『今年で辞める』と決めていたこともあって、“責任はGMが取った”という形で丸く収めたのです」

 広島との優勝争いを期待されながら、CS争いが精いっぱいという状況に追い込まれたDeNA。「守りの采配」は来季以降、どう出るか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    侍Jと大谷翔平がWBCで直面するMLBからの嫌がらせ…過去何度も味わった手段選ばぬヤリ口に要警戒

  5. 10

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲