CS最終Sへ巨人ナインに一体感 "地獄の秋"回避が選手の本音

練習を見守る高橋監督（中央）（Ｃ）共同通信社

　１、２次政権を合わせ、１５年シーズンまで１２年間指揮を執った原辰徳氏（６０）が次期監督に決まっている。先週末の野球教室では「いつもより報道陣が多いね」と久々に周囲に注目され、まんざらでもない様子。早く現場に戻りたくてうずうずしているようだ。一方で菅野が「高橋監督と一日でも長く野球をできるように」と言ったことは現場の本音だ。

■日本シリーズまで行ければ…

　第３次原政権をなるべく先延ばししたいのは、他にも理由がある。ＣＳで終わるか、日本シリーズまでいくか――。例年１１月に宮崎で行っている秋季キャンプがあるかないかに関わってくるからだ。日本シリーズ最終戦となる第７戦は１１月４日。例外はあるものの、巨人は通常、日本シリーズに進出した場合、宮崎ではなく、ジャイアンツ球場で秋季練習を行うことが多い。

　秋のキャンプに参加する若手から中堅選手にとって、これは大違いだ。最終的に３位に滑り込んだとはいえ、借金４でシーズンを終えた事実は重い。この秋は再々登板の原次期監督による「地獄」のキャンプが予想される。