広島34年ぶり日本一は悲願も…「タナキクマル」の複雑胸中

公開日: 更新日:

 26日、日本シリーズの前日練習に臨んだ広島。34年ぶりの日本一を目指す裏で“懸案事項”を抱える選手がいる。

 国内FA権を取得した丸佳浩(29)だ。今季はリーグ2位の39本塁打。最高出塁率(.468)のタイトルを獲得した。

 CSでも本塁打2発。オフには「FA祝儀」も含めホクホク……といきたいところだが、丸の今季年俸は日本人選手ではチーム最高の2億1000万円。もしFA権を行使すれば、巨人が獲得に乗り出す可能性があるといわれているが、広島はマネーゲームには参加しない方針という。

 丸には昨オフのトラウマがある。7000万円増でサインしたが、球団からはFAを見越した複数年契約の提示はなく、最多安打などのタイトル料もなし。“ケチっぷり”をまざまざと思い知らされている。

 丸だけじゃない。菊池涼介(28=今季年俸1億9000万円)は最短で来オフ、田中広輔(29=同1億4000万円)は2020年オフに国内FA権を取得する。

 しかし、彼らが活躍してチームが強くなればなるほど球団の金庫は悲鳴をあげる一方。「コップの水」があふれるのも時間の問題といっていい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー