著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

今も決して変わらない…本田圭佑は「負けず嫌いの挑戦者」

公開日: 更新日:

 2008年のバーレーン戦(埼玉)で初キャップを飾り、代表10年間でスターダムにのし上がった彼は「王様」と見なされることが多かった。

 10年南アフリカW杯での大ブレーク前後からメディアに多くを語らなくなったことも、その傾向を助長した。が、本来の本田圭佑は「負けず嫌いの挑戦者」。それはビッグになった現在も決して変わらない点である。

 ちょうど10年前。オランダで<素の本田>を見たことがある。08年北京五輪3戦全敗のA級戦犯と位置付けられ、オランダ2部でのプレーを余儀なくされたVVVフェンロ時代。22歳の男は日本代表定着がかなわず、悔しさを募らせていた。

 日本代表の活動期間に<代表外>の本田にインタビューするため、オランダに飛んだ。

「今、オレのところに来るんですか」

 意外そうに本田はつぶやいた。

 そして「22歳で代表キャップ数1というのは(同世代の)ウッチー(内田篤人=現鹿島DF)や真司(香川=現ドルトムントMF)が、あれだけ試合に出てるのを考えると少し遅いけど、今は慌ててない。そのうちオレが(代表に)必要になるだろうと思っているので」と秘めた自信を口にした。言葉通りだった。

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