著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

「ホンダは豪州で強固なビジネスのネットワークを得る」

公開日: 更新日:

 ロシアW杯に出場した元日本代表MF本田圭佑が、豪州Aリーグのメルボルン・ビクトリーFCでデビューして以来、マスカット監督は「アウトスタンディング(傑出している)」という言葉を使い、その存在価値を絶賛し続けている。開幕3戦の全4得点に絡む活躍には、本田を「マーキープレーヤー(年俸制限のない大物外国人)」に選定し、推定2億円の高額年俸を共同出資した豪州サッカー協会とクラブ関係者も胸をなで下ろしているはずだ。サッカージャーナリストの元川悦子氏が、現地取材を通して本田の「現在地」を探った。

  ◇  ◇  ◇

 Aリーグでは、集客増のためにマーキープレーヤーを1人獲得できる。

 これまでFWカズ(三浦知良横浜FC)、MF小野伸二(札幌)、元スペイン代表FWビジャ(ニューヨーク)らがいるが、史上最高年俸は推定3億円の元イタリア代表FWデルピエロだった。本田は彼よりも金額は低いとはいえ、所属クラブに加えて豪州協会も負担した初のケースだ。

「2013年6月の14年ブラジルW杯出場決定試合(埼玉)でのPK弾に象徴される通り、日本代表時代のホンダが豪州代表を相手に残してきた数々のインパクトは、あまりにも絶大です。それを協会側も高く評価したのでしょう」と元豪州代表DFで現在、同国プロサッカー選手選手協会のスタッフを務めるサイモン・コロシモ氏は言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 2

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  3. 3

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  4. 4

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  5. 5

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」【全編】

  1. 6

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  2. 7

    上野樹里“ガン無視動画”にネット騒然! 夫・和田唱との笑顔ツーショットの裏のリアルな夫婦仲

  3. 8

    立浪和義の「白米禁止令」は星野仙一イズムの継承だろう…かつては自身も大目玉を食らっていた

  4. 9

    激太り危機は今や昔…浜崎あゆみ「激ヤセ説」も「連日ケーキ2個」の健啖ぶり

  5. 10

    パックン、長谷川ミラにも批判殺到…「ABEMA」違法外国人問題を巡りフィフィも参戦、海外ルーツのタレントにも分断起きる