菊池雄星争奪戦 カネ以外のポイントは球場内の環境にあり

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 菊池はトレーニングやニュートリション(栄養学)に異常なほど知識も興味ももっている。それらはマウンドでベストなパフォーマンスを発揮するための必要条件なのだろう。なのでクラブハウスに彼の希望するような食事を用意するとか、彼独自のトレーニングが可能な環境を整えるといったことがポイントになると思う。GMのリクエストにすぐにこたえられるよう、そういった情報を整理しているところだ。

 メジャーはいま、データ重視の傾向に拍車がかかっている。オールドスクール(昔風)の代表だったオリオールズもこのオフは、データ野球でワールドシリーズを制したアストロズのアシスタントGMだったマイク・エライアスを新たなGMに据えた。エライアスはアストロズ時代、スカウトの3分の2をクビにした人物。オリオールズのスカウトはいまごろ、戦々恐々ではないか。

 先入観や固定観念の入らない数字は選手の実力を判断するうえで確かに有効な材料だが、それがすべてではない。性格や人間性まで把握して初めて、チームにフィットするかどうかも分かる。数字に加えて、選手の内面まで理解してこそ本当の価値が把握できるのだと思う。

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