菊池雄星争奪戦 カネ以外のポイントは球場内の環境にあり

公開日: 更新日:

 このオフ、メジャーに挑戦する菊池雄星に関して、出来ることはすべてやったという話は前回のコラムで書いた。

 この「出来ること」とは、自分がスカウトとしてやるべきことを指しているのであって、菊池に関するリポートはすべてGMに送信済みだ。とはいえ、今後、GMからリクエストはあるかもしれない。

 実際に菊池獲得に名乗りを上げるのか、手を挙げるとすればどのくらいの予算を注ぎ込むのかは、他の補強との兼ね合いもあるわけで、最終的にはGMの判断になる。ただ、菊池獲得を視野に入れている他の球団もそうだろうが、ウチのGMはすでに代理人のボラスと接触しているはずだ。

 菊池は近々、こちらに来ると聞いている。ウチのGMが菊池自身を交えた交渉のテーブルに着くことになれば、最終的にどんなプレゼンテーションをすればよいか、わたしに相談してくることになる。菊池の性格や人間性について、球団内部にわたし以上に情報をもった人間はいないからだ。

 グラウンド外の細かい条件、例えば本拠地と日本の往復航空券とか、住まいや自家用車をどうするとか、家族も含めた私生活上の便宜を図るのはどの球団も一緒。カネ以外の部分で差が付くとすれば、いかにしてグラウンド内で最高のパフォーマンスを発揮できるような環境を整えてやれるかということに尽きるのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」