トレーナーが見た 日ハム輝星と大谷にいくつもの共通点

公開日: 更新日:

「シンプルに投げられていない。いろいろ考えながら体を動かしている。どの主力も今はまだ納得いくボールは投げられない。試行錯誤するところは評価するが、複雑には考えてほしくない。まずはシンプルに気持ち良く投げることが一番」

 日本ハムドラフト1位・吉田輝星(金足農)の2度のブルペン投球に関して、加藤二軍投手コーチはこう言っている。

 プロ入り直前、吉田は腕を振るタイミングが遅れないよう、フォームの微調整に取り組んだ。本人によれば「その意識が強過ぎて、先に手が出てしまう」という。向上心が強いがゆえに完璧を求めているようだが、「しっかりと指にかかったストレートは10球中1、2球程度」とはチーム関係者。今の時期は、余計なことを考えず、質の良いストレートを1球でも多く投げることが大切だと加藤コーチは言いたいのだろう。

■ブルペンはいまいちでも

 6日は首脳陣に促され、遠投、キャッチボール、ランニングなど高校時代のルーティンを練習に取り入れた。「今、焦ってもケガをする。シーズンが始まるまでに状態を上げていきたい。高校時代、この時期はまだボールに触る程度。(今と同じく)イライラしながら投球をしていたことを考えれば、例年通りかなとも思う」とは本人だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因