“脱落合”と評判 与田指揮下で激変する中日キャンプの中身

公開日: 更新日:

 今季から指揮を執る中日与田剛監督(53)の評判がいい。

 例えば11日、松坂大輔(38)の右肩違和感によるノースロー調整がファンに右腕を引かれた影響ということが明らかになると、「防止策を考えないと。だからといってファンと接触禁止というのもできない」とコメント。明らかにファンサービスを念頭に置いた発言だし、報道陣にはリップサービスもする。

 去る4日には右ふくらはぎ肉離れで二軍調整が続くドラフト1位ルーキーの根尾昂(18)の早期一軍合流を示唆した。球団内には、「根尾は(一軍に)上がるの? 第2クール中? 何でオレが知らないのにマスコミが知っているの(笑い)。与田監督ってすごくしゃべる人なんだね。全くしゃべらない人もダメだけど、しゃべり過ぎるのも良くない。本人も焦るだろうし、それでケガが悪化したら意味がない」という声もあるにはあったが、シーズン中の機密事項ならともかく、この時期のリップサービスは悪いことじゃない。

 これまでの中日は、どちらかといえば閉鎖的だった。中でも04~11年の落合博満監督時代はサイン会にも消極的で、監督自ら「勝つことが最大のファンサービス」と公言。それはそうだが、ペナントレースを最優先させるためか、日本代表への選手派遣を拒んだ際には批判の声も上がった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋