著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

トランプ政権の「非常事態宣言」にメジャーオーナーら悲鳴

公開日: 更新日:

■具体的な取り組みを行う姿勢を示す必要

 ドナルド・トランプ政権が非常事態宣言を発令した。

 ワシントン州では、はしかの流行と豪雪により、今年1月末から2月半ばまでの半月の間に非常事態宣言が2回出されているし、カリフォルニア州でも大規模な山火事が発生すると非常事態宣言が発令される。

 米国民にとって、非常事態宣言そのものは緊急事態に対応するための重要な手段のひとつだ。

 だが、国論が二分されているメキシコとの間の「国境の壁」の建設を進めるために非常事態宣言を発令する手法は、野党民主党だけでなく、与党の共和党の中からも強権的だと批判の声が上がっている。

「国境の壁」の建設はトランプにとって最大の公約だ。2020年の大統領選挙での再選を目指すには、主な支持者である低学歴、低賃金の白人労働者の信頼をつなぎとめたい。そのためにも具体的な取り組みを行っている姿勢を示すことが必要になる。「国境の壁」の建設が不法移民対策の一環であることは明らかだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後