選手が球場外で感謝 引退したイチローの“見えない貢献”

公開日: 更新日:

 大リーグでは選手が私服を着用して広告に出る場合、広告料は全額が選手に帰属するのに対し、ユニホームを着用する場合は所定のライセンス料が選手年金の基金に組み込まれる。

 イチローは、最盛期には年間契約の場合で1本3億円近い広告出演料を得ていたともされる。従って、出演した広告の半分でユニホームを着用していれば、それだけ選手年金基金に充当される金額も増えることになる。

 また、野球カードも企業が選手の肖像権の使用料を納付し、選手年金基金の原資の一部となっている。

 大リーグ記録の通算762本塁打を記録したバリー・ボンズは「見ず知らずの選手のために自分のカードの売り上げが使われるのは認められない」と野球カードに自分の写真が使われることを拒否したことがあった。

 ボンズが野球カードに写真を提供しないことはファンにとって残念であるばかりでなく、他の選手の目には「人気選手の独善的な態度」と映った。

 07年シーズンの終了後にジャイアンツが契約の更新を行わず、他球団も獲得しなかった際に他の選手から同情の声がほとんど上がらなかったのも、日頃からのボンズの高慢な態度に対する不満の裏返しだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑