巨人は垂涎…竜新助っ人ロメロで証明された森SDの“慧眼”

公開日: 更新日:

 改めて、「すごい眼力だ」と他球団編成担当をうならせている。

 10日の巨人戦で、中日先発のエンニー・ロメロ(28)が6回2失点の好投。早くも2勝目を挙げたこの新外国人左腕をドミニカ共和国から連れてきたのが、昨季までの監督で今季からフロント入りしている森繁和シニアディレクター(SD=64)である。

「コーチ、監督時代から渉外担当を兼ねていた森さんはこれまでも、ネルソン、カブレラ、ジョーダン、ビシエドらを格安で獲得し、年俸以上の働きをさせた。もともとその眼力には定評がありましたが、今回のロメロはさらにすごい。昨オフ、監督を退任してすぐにドミニカに飛んだ森さんのそもそもの目的は、所属助っ人選手の視察だった。それが、ドミニカ滞在中に昨季勝ち頭のガルシア(阪神)と球団の残留交渉が決裂。急きょ、ドミニカのウインターリーグで投げていたロメロとの交渉をまとめて帰国したんですから、球団幹部もさすがに驚いた」(チーム関係者)

 慧眼はもちろん、剛腕と言うにふさわしい交渉力があってこそ、というわけである。森SDは落合監督時代の2004年オフに初めてドミニカ共和国を訪れて以降、ユニホームを脱いでいた時期も「オレのライフワーク」と自腹で現地を訪問。パイプを切らすことなく人脈を築いてきたたまものだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー