阪神監督にあるか 高卒2年目を使うヤクルトの勇気と指導力

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 ヤクルト高卒2年目の村上宗隆(19)は四回無死一塁から阪神先発青柳の投じた外角低めのシュートを強振。持ち前のパワーで左翼席中段に軽々と運んだ。チーム単独トップの9号2ランである。

 一方、守備では六回2死二塁から梅野の平凡なゴロに対し、上からグラブをかぶせるという、まるで少年野球のようなミスでまさかのトンネル。打ち取ったブキャナンは怒りを噛み殺し、ベンチの宮本ヘッドは今季6個目の失策に呆れ顏を見せていたが、拙守を承知で一、三塁で併用しているのは「将来の4番に」と期待してのこと。打率こそ.243と物足りないものの、24打点はリーグ2位タイ。

 そんな村上を阪神ベンチはどう見ていたか。

 村上には前回対戦の4月16、18日にも一発を浴びている。打力の弱いチームには魅力的な選手に違いないが、村上がタテジマのユニホームを着ていれば果たして一軍のゲームに出ているだろうか。生きのいい若手を抜擢しても結果が出なければすぐに代えるチームだ。ましてや、ポロポロやって投手の足を引っ張る若手を使い続けるだけの勇気や育てる指導力があるかどうか。

 それとも矢野監督は「うちには我慢しても使いたくなるような選手はいない」とでも言うか……。

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